おおかみこどもの雨と雪 感想

おおかみこどもの雨と雪

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この映画は面白い。

金ローで「君の名は」を見て

全く関係ないこちらの映画を

思い出したので今更ながら感想を書こうと思う。

 

サマーウォーズなどで埋もれがちだが、細田守作品で一番好きな作品だ。

 

知らない人もいるだろうから自分の見た「おおかみこどもの雨と雪」のあらすじから紹介する。

 

あらすじ

「私が好きになった人は”おおかみおとこ”でした」がキャッチコピーの当作品だが、

旦那は直ぐに死んでしまうシングルマザー、花の子育て話である。

 

おおかみ男との間に生まれた二人の兄弟(お転婆な姉の雪 と 引っ込み思案な弟の雨 )は満月とか関係なく好き勝手に狼に変身したり人間に変身できる体質があり、

旦那の死後、仕事を辞め貯蓄を切り崩しながら生活するも兄弟二人の遠吠えによる近隣トラブルや、生まれてから一度も病院等の保育機関に見せない花への虐待疑惑、そして将来子供たちが人間かおおかみかを選べるようにと、山奥のオンボロ古民家に引っ越す事にした。

 

山奥の古民家に引っ越してきた3人家族に対し、村に住む爺ちゃんは厳しい態度で野菜づくりを教え、村のおばちゃん達から差し入れという形で支えられる。

そんな生活環境で子どもたちは小学生、中学生へと成長し、活発な雪は学校に馴染み、人間として生活する事を決め、内気な雨は山で狼として生きる事を決める。

 

 

大雑把に書くとこんな感じだ。

 

 

自立した子に対して出来る事は無事を願う事だけ

良いシーンの多いこの作品も1番はと聞かれたらクライマックスの花が「しっかり生きて」と強く願うシーンだ。

この映画は冒頭からラストまでずっと雪が花から聞いた話という体なので、雪側のエピソードが強く、雨が山で何をしていたのかあまり紹介されない。


花の気持ちを他所にずんずん成長し、大雨で師匠が怪我した事により自分の使命を見つけた雨。それを見てもう戻ってこないんじゃないかと花が強く家に留めようとする。

花が子離れできたのは崖を立派に一人で危なげなく登る姿を見た時だろう。

それを見て安心して花が子離れ出来たのだ。

 

「しっかり生きて」というセリフはかなり強い言葉なので、できれば映画館で見てほしい。映画館で「しっかり生きよう」と思ってしまった程だ。

 

 

終わりに

映画レビューは難しい。良いシーンが多いが言語化できないもどかしさがある。

レビュー動画などが人気な理由がよく分かる。

あれはある種の言語化特技だったのだ。

めげずに今後も言語化していきたい。